Digital Data Library(vol.2)使用方法

各位ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
当組合の業務につきまして平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

近年、コンピュータの普及、ITの発展にともない官公庁を含む建設業界の皆様方にも作図の効率化・標準化をはかるためにCADを導入される方が増えております。
また、国土交通省では急速に普及しつつあるインターネットなどを活用した公共事業支援統合情報システム(建設CALS/EC)を構築中です。
建設CALS/ECでは、「土木工事などの各段階で発生する各種情報の電子化と、関係者間での効率的な情報の交換・共有・連携の環境を創出」する実証的検討が、実際の公共工事を対象として行われています。
国土交通省は、2004年までに国土交通省直轄事業の全工事において電子調達を活用するなど、建設CALS/ECを実現させると公表しています。

千葉県コンクリート製品協同組合では、このような状況を踏まえ、カタログ掲載の規格品をCADデータとして提供し、なお一層の業務の効率化を目指してまいりました。本データには
・JIS型および国土交通省型
・千葉県型製品
・組合型製品
・千葉市型製品
のCADデータを収録いたしました。皆様の製図作業のお役に立てば幸いです。

今後も皆様方のご意見をいただき、使いやすいデータを作成していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


1. CADデータのフォルダおよびファイル

それぞれのファイルは、Auto CAD(R13/LT95)形式(*.DWG)、DXF(R13/LT95)形式(*.DXF)、JW_CAD形式(*.JWC)の3種類のCADデータ形式により作成されています。
DWF形式データは、CADソフトが無くても、ビューワ(Autodesk Viewer)によりブラウザで図面を見たり、印刷できます。


2. データ仕様

データは、Auto CAD(R13/LT95)形式(*.DWG)、DXF(R13/LT95)形式(*.DXF)、JW_CAD形式(*.JWC)の3種類のCADデータ形式により作成されています。・DXFファイルは、作図データをAutoCADに読み込み、寸法線などの要素を正確に伝達するために一度分解(エクスプロード)して、DXFファイルとして出力しています。
AutoCAD系ソフトは、図形を変形した場合に数値が追従する機能があります。
DXFファイルに収録されたデータは、寸法線は単なる線分に、数値部分は寸法線と独立した単なる文字列の図形要素に分解しており、修正が必要な場合は寸法線と数値部分の文字列を個々に修正する必要があります。
また、DXFファイルを読み込んだ場合、お使いになっている初期設定に登録してあるフォント以外が使われていますと、文字列が「???」のようにクエスチョンマークとして表示される場合があります。
対処方法は、メニューバーの「形式>文字スタイル管理」などの項目で登録フォントの調整を行なうことで通常の利用が可能となります。
AutoCADのRシリーズの場合は、メニューバーの「ヘルプ」からトピックで「文字フォントの割り当て」の項を探していただければ、解決法が記されています。

・出力時の用紙サイズは、A4サイズ(一部A3サイズ)で作成しています。
・作図スケールは、S=1/20です。
・レイヤ構成は、下記のとおりです。

レイヤ名称 内容
3C1 製品本体
HOJO 補助線など
KIJUN 基準線など
MOJI 文字
SUNPO 寸法線、数値

ご利用になる場合は、線の太さ、文字の大きさなどをお好みの仕様に変更してください。


3. DXFデータの利用方法

AutoCADおよびJW_CAD以外のCADソフトをご利用の場合、DXF形式のファイルを 利用することになります。
DXF形式のファイルをお使いのCADソフト用のデータに変換するには、以下のようにします。
・Windows系のCADソフトの場合は、メニューバーの「ファイル>開く」の項目を選び、ファイルの種類の欄で「DXF」と記された部分を選びます。
・その他の場合は、DXFファイルをCADソフトにドラッグ&ドロップします。
※詳しいDXFファイルの変換方法は、お使いのCADソフトの「ヘルプ」もしくは利用説明書をご覧下さい。


4. 利用の手順

CADデータの利用手順として、一般的なCADソフトでの使い方と、代表的なAutoCAD、JW_CADでの使い方の一例を記します。

4.1. 一般的なCADソフトでの利用手順

①図面データの保存

CADデータの利用には直接関係ありませんが、作図途中の図面にCADデータを貼り付ける場合、誤操作により失敗する可能性がありますので、こまめに保存します。

②図面表示の縮小

呼び出したCADデータを貼り付けるための余白を確保する準備作業です。呼び出す図面の用紙サイズや図形データの大きさを把握しておきますと、円滑に作業が進みます。

③CADデータファイルの収録場所の確認

貼り付けるために呼び出すファイルが格納されている場所を確認する作業です。

④CADデータファイルの呼び出し

貼り付けたいファイルを呼び出します。CADソフトにより異なりますが、「挿入、他図面、部品」などのコマンドを使います。

⑤貼り付ける図面の範囲指定

(1)マウスを用いて、必要部分に十分な範囲を指定します。
(2)CADソフトは選択した図面範囲のどこを基点に貼り付けるのかを尋ねてきます。
(3)十分な範囲を指定してありますし、作図途中の図面には余白を空けてありますから、適当な位置を指定します。
(4)確認のメッセージが出て、作図途中の画面に復帰します。
(5)マウスのポインターの先には、貼り付けられる図面がぶら下がった状態になりますので、適当な位置に貼り付けます。

⑥不要部分の削除

貼り付けられたデータに不要な部分がある場合は、それを削除します。
・削除したい部分を拡大表示し、慎重に削除します。
・寸法、図面枠、文字などレイヤ分けされているデータであれば、不要な要素を一気に消去することが出来ます。

⑦貼り付け箇所への複写

必要な要素のみとなった図形を、移動あるいは複写します。
図形範囲をマウスで指定し、基点を決めます。作図途中の図面の貼り付け位置にも基点を決めておきます。
基点から基点へ図形を移動あるいは複写します。

⑧不要データの削除

CADソフトは、図形データ量が増えると、動作が遅くなります。
作業の終了した図形要素で不要なものは、削除する習慣をつけましょう。
以上で貼り付け作業は終了です。


4.2. AutoCADでの利用手順(その1)

①2つのAutoCADを同一画面に表示します。
②タスクバー上のアイコンの無い場所にマウスのポインター(矢印)を移動し、右クリックします。
③「左右(または上下)に並べて表示」を選択します。
④片側のAutoCADには作図途中の図面(土木設計図など)、もう一方のAutoCADには呼び出したい図面を表示します。
⑤呼び出したい図面中のコピーする図形要素を選択します。
⑥選択が終わったら、メニューバーから「編集>コピー」を選びます。
⑦作図途中の図面が表示されているAutoCADをアクティブにし、メニューバーから「編集>貼り付け」を選びます。


4.3 AutoCADでの利用手順(その2)

①テキストウィンドウで「insert」コマンドを入力します。
②貼り付けるファイル名を「フルパス」で入力します。
③「挿入位置」、「尺度」、「角度」を指定します。「尺度」は元の図面と連動しており、作図図面と同縮尺で挿入することが多いので、必要な数値を入力します。
④「insert」コマンドで呼び出された図面を、作図中の余白部分に貼り付けます。
⑤不要な情報を削除します。
⑥同様の挿入作業を続ける場合は、テキストウィンドウをさかのぼり、該当するファイル名だけを新たに再入力してエンターキーを押せば、途中の入力作業を省略できます。


4.4. JW_CADでの利用手順

①貼り付けるための作図途中の図面ファイル(土木設計図など)を読み込みます。
②メニューウィンドウの「図形」コマンドを選びます。「6)レイヤ」で「元レイヤ」または「書込」に設定して、「8)複写」を選びます。
③メニュー「2)ドライブ変更」から必要なCADデータのファイルの入ったドライブとディレクトリを選び、「1)選択確定」します。
④「ファイル選択」から、必要なデータファイルをマウスの左クリックで選ぶと、図面が表示されます。
⑤必要な図形データの範囲を指定します。マウスをクリックした箇所が始点となり、始点から対角線上に終点をマウスでクリックし、「1)範囲確定」をクリックします。(図形データ内に文字が含まれる場合は右クリック、文字が無い場合は左クリックします)
⑥範囲指定した図形を、図面に貼り付ける際の基準点の位置を、マウスで指示します。マウスのクリックした点が基準点となります。
⑦作図途中の図面に切り替わるので、貼り付ける位置をマウスで指示します。
⑧貼り付け後、メニューウィンドウの「図形」コマンドをマウスの左クリックで指示すると貼り付け作業は終了します。


5. 制限事項

著作権・免責・使用権・内容変更についてのご注意事項

①動作環境

・「コンクリート製品カタログ Digital Data Library」 に収録されているCADデータは、MS-DOS、Windows3.1、Windows95、Windows98、WindowsNT、Windows2000およびMacintoshで動作するCADが使用できるパソコンでご使用いただけます。
・パソコン本体・CADシステムの詳しい操作方法については、それぞれに添付されている説明書などをご参照ください。

②著作権

コンクリート製品カタログ Digital Data Library」 に関するCADデータなどの著作権および所有権は、千葉県コンクリート製品協同組合が所有しております。

③複製・転載および配布

・社内利用の場合を除き、 「コンクリート製品カタログ Digital Data Library」 の一部または 全部を無断複製の上、第3者に販売または譲渡することは固くお断りします。
・第3者への商利用目的の場合は、下記までご連絡ください。
・転載・配布の際は、下記の条件を守ってください。
(1)データを改変しないこと。
(2)このreadme.txtも併せて配布すること。
(3)転載などの際は当組合にご一報ください。

④使用権

コンクリート製品カタログ Digital Data Library」 の使用権は、登録ユーザーに付与されます。

⑤内容変更・バージョンアップなど

コンクリート製品カタログ Digital Data Library」 は、法律の改正・製品改良・統廃合などにより、予告なしに内容を変更する場合があります。

⑥その他

コンクリート製品カタログ Digital Data Library」 のCADデータなどについて、お気づきの点がございましたら、下記までご連絡ください。

■お問い合わせ・ご連絡先

千葉県コンクリート製品協同組合
〒260-0015
千葉市中央区富士見2-22-2
TEL 043(227)6843
FAX 043(225)7295
E-mail:concr-01@ak.wakwak.com